Hot Coffee

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初めての一人旅は寒い冬のNYだった。

JFKに降り立った俺は、まずは今夜泊まれる宿を探すことに。

見つからない。

俺はカフェラテが飲みたかった。
小銭を崩すついでに、JFKのスタバで、初めて英語でカフェラテを頼む。
しかしラッパー系のにーちゃんとは会話が噛み合わない。
結局、俺はカフェラテを手に入れられなかった。

何とか宿を見つけるも、夜10時過ぎ。
どーやって宿まで辿り着いたのかまったく記憶がない。
1人、ビビりながら地下鉄に揺られた事だけは覚えている。
その日、俺は何も食えず何も飲めなかった。

次の日の朝、俺は1番初めに見つけたDunkinDounutsに入った。

「Coffee」

そう一言だけ告げると、熱いホットコーヒがカップに注がれた。
寒空の中、熱いホットコーヒを飲むと、一気に安堵感が広がった。
ブラックコーヒーなど普段飲まなかった俺だが、めちゃくちゃ苦くて美味しくない味に、一人で感動した。

その後の旅の中で俺がひたすらカフェラテではなく、「Coffee」を飲み続けたのは言うまでもないが、この日を境にして、俺は甘くないCoffeeを飲める大人に、チョットだけ近づいた。

そんな思い出からか、寒くなってきて、ホットコーヒを飲むと、ホットする....

みんなの心もあったまったところで、今日はこの辺で。